ネガティブに人事異動を捉えないための要点

会社にとって社員の配属を変更することは、さまざまなメリットが発生する。
したがって、時として社員の希望とは違う部署へ異動するケースも少なくない。
当事者としては自分のやりたい仕事ではなくなるため、一見するとネガティブに捉えがちだ。
しかし、この人事異動をプラスとして捉え、自分を成長させてくれるチャンスであることも忘れてはならない。
入社して以降、同じ部署で長年働いていると、どうしても仕事やコミュニケーションがマンネリ化してしまう。
新しい人脈を形成したり、自分を客観視することができなくなるのだ。
それが部署を変わることで、これまでとは違う視点で会社の業務を考えられるため、総合的なビジネススキルは結果的にアップする。
また、新たな人脈を形成することになるため、刺激があり、メリハリのある仕事を意識することにも繋がる。
新しいことに挑戦するのは、決してこれまでの経験を無にするわけではない。
もちろん専門職を極める場合でも、他の部署から見たこれまでの部署を知ることができるため、将来、また本来の職務に戻った時にとても役に立つのである。
特に将来、管理職や重役を目指している方は少しでも多くの部署で経験を積んだ方が、より多くの視点で物事を捉えられるようになるのだ。
実際、1つの分野しか経験していないと、総合的なマネジメントをする時に考え方が狭くなってしまう。
このように、人事異動をする際は自分にとっての成長期として考えることが大切だ。